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劇王
劇王とは
「短編戯曲って書いてもなかなか発表する場がないよね」
「じゃ、短編演劇のコンテストをやろうか」
最初はそんなことを話し合ったのか(話さなかったのか)、
佃典彦二代目支部長のもと、2003年、短編演劇の王者を決めるイベント『劇王』が、
合戦の地、長久手市文化の家で産声をあげました。
佃元支部長の手作りチャンピオンベルトと劇作家の名誉のみをかけた、熱いイベントです。
『上演時間20分以内』『役者3名以内』『数分間で転換可能な舞台』
審査員票だけでなく、観客票も勝負の行方を左右し、数々の名勝負が生まれました。
初代劇王には、アクションをふんだんに盛り込んだ杉本明朗が輝きました。
その後、品川浩幸が『劇王Ⅱ』『劇王Ⅲ』と二連覇。いわゆる品川時代を築きました。
『劇王Ⅲ』は、劇作家大会・長久手大会の中で開催され、韓国からも挑戦者が訪れました。
『劇王Ⅳ』からは、全国の戯曲賞を受賞した猛者たちが、長久手の地に集結。
ここではじめてベルトが東海圏から出ていき、のちの岸田戯曲賞作家・柴幸男の手にわたりました。
『劇王Ⅴ』では、鹿目由紀がベルトを東海支部に奪還。その後四連覇し、『劇帝』の称号を得ました。
『劇王Ⅸ』で、万年ファイナリスト、現支部長・平塚直隆が、悲願の優勝。
10回目の記念大会となった『劇王Ⅹ 天下統一大会』では、歴代劇王と各地の劇王が激戦を繰り広げ、
柴幸男が、短編劇の天下人『劇天』の称号を得ました。
現在、チャンピオンベルトは『劇王2024』の勝者、國吉咲貴さんが所有しています。
『劇王』は現在、全国各地で行われています。これからも『劇王』の進化から目が離せません。
華麗なる劇王の歴史
█『劇王2024』2024年2月3日(土)~4日(日)
█『劇王IX・Ⅹ・アジア大会・2020・2022』執筆中
█『劇王VIII』2011年2月5日(土)〜2月6日(日)
第8代劇王:鹿目由紀『溝』
関西より劇作家協会新人戯曲賞作家の横山拓也、テアトロ新人戯曲賞作家の登り山美穂子、名古屋文化振興賞作家の小原延之、そして遠く北海道より教文短編演劇祭チャンピオン納谷真大が参戦。決勝は鹿目、決勝常連の平塚直隆、納谷の戦いになった。結果、鹿目が男女の会話の間にある溝を人間を介して表現した『溝』が観客票で圧倒し、前人未踏4連覇を達成した。
ゲスト審査員:佐藤信(劇作家・演出家)・泊篤志(劇作家・演出家)・長谷川孝治(劇作家・演出家)・安住恭子(演劇評論家)
█『劇王VII』2010年2月6日(土)〜2月7日(日)
第7代劇王:鹿目由紀『借り物と協奏』
東京より新人戯曲賞作家のナカヤマカズコ、大阪よりOMS戯曲賞作家のサリngROCK、そして名古屋より仙台劇のまち戯曲賞受賞の平塚直隆と、東名阪の戯曲賞作家が参戦。決勝は鹿目由紀、平塚直隆、渡山博崇の東海支部勢による巴戦という、東海地区にとって頼もしい結果となった。引っ越し作業中の女の気持ちを実験的な舞台で表現した鹿目が、前人未踏の『劇王』3連覇の偉業を成し遂げた。
ゲスト審査員:青井陽治(演出家・翻訳家・劇作家)・マキノノゾミ(劇作家・演出家・俳優)・西山水木(演出家・女優)・柄本明(俳優)・安住恭子(演劇評論家)
█『劇王VI』2009年2月7日(土)〜2月8日(日)
第6代劇王:鹿目由紀『信号の虫』
新人戯曲賞作家として黒川陽子・サカイヒロトを招聘。さらには、雑誌『せりふの時代』とのタイアップで新たに設けられた短編戯曲賞で1等に輝いた市瀬佳子も参戦。黒川陽子・市瀬佳子が決勝に進み、鹿目由紀を含め女性3名による巴戦となった。いずれも決勝にふさわしいハイレベルな作品となったが、信号3色によって心の動きを視覚的に表現した鹿目が防衛に成功した。なお、決勝の3戯曲は雑誌『せりふの時代』に掲載された。
ゲスト審査員:崔洋一(映画監督)・岩松了(劇作家・演出家・俳優)・一尾直樹(映画監督)・安住恭子(演劇評論家)
█『劇王V』2008年2月2日(土)〜2月3日(日)
第5代劇王:鹿目由紀『不惑と窓枠の行方』
前年の新人戯曲賞作家として、下西啓正・嶽本あゆ美・中澤日菜子が参戦。支部からの7名を加えた激闘の末、鹿目由紀・平塚直隆が決勝へ。柴幸男の新作を含む3作品はいずれもハイレベルで得票は割れたが、女性の揺れる心を象徴的な装置と構成で描き出した鹿目が僅差で抜き出し、初の女性劇王に就任。チャンピオンベルトは東海へと戻った。
ゲスト審査員:鐘下辰男(劇作家)・鴻上尚史(劇作家)・深津篤史(劇作家)・安住恭子(演劇評論家)
█『劇王IV』2006年1月27日(土)〜1月28日(日)
第4代劇王:柴幸男『反復かつ連続』
新人戯曲賞頂上決戦という新たなコンセプトのもと、前年の全国各地の新人戯曲賞受賞者として柴幸男・スエヒロケイスケ・田辺剛・松田清志・松本邦雄を招聘。ついに岸田國士戯曲賞のタイトルをひっさげて支部長・佃典彦も参戦。決勝には柴幸男・佃典彦が進み、実験的でありながら心打つ傑作一人芝居を完成させた柴幸男が圧倒的支持を得て劇王を奪取。ついにチャンピオンベルトは東海の地を離れたのだった。
ゲスト審査員:鈴木裕美(演出家)・松本祐子(演出家)・わかぎゑふ(演出家・エッセイスト)・安住恭子(演劇評論家)
█『劇王III』2005年9月1日(木)〜9月4日(日)
第3代劇王:品川浩幸『三日月デビュー』
日本劇作家大会2005長久手大会のメインイベントとして華々しく開催された。支部からの2名のほかに、北九州・東京・盛岡・静岡・津・大阪・韓国から挑戦者が集結。キムスミ(韓国)・くらもちひろゆき(盛岡)・平塚直隆(名古屋)が決勝進出を決め、品川浩幸と戦った。結果、夫婦の別れをビターコメディに描いた品川浩幸が初防衛に成功。なお、今大会で上演された品川・キムの戯曲が雑誌『せりふの時代』(05年秋号・小学館)に掲載された。
ゲスト審査員:大橋泰彦・岡部耕大・鐘下辰男・北村想・鴻上尚史・小松幹生・鈴江敏郎・竹内銃一郎・畑澤聖悟・深津篤史・別役実(以上、劇作家)・芹川藍・高取英・羊屋白玉・流山児祥(以上、演出家)・加藤ちか(舞台美術家)・しりあがり寿(漫画家)・肝付兼太(声優)・小堀純(演劇雑誌編集者)・川上實(長久手町文化の家館長)
█『劇王II』2004年1月31日(土)〜2月1日(日)
第2代劇王:品川浩幸『元パパ』
東海支部からの9名に加え、盛岡から実力派・くらもちひろゆきが参戦。決勝戦には、品川浩幸・平塚直隆が前年に続いてコマを進め、杉本明朗と激突。中年の悲哀をコメディタッチで描いた品川浩幸が雪辱を果たした。
ゲスト審査員:ラサール石井(タレント・俳優・演出家)・銀粉蝶(女優)・安住恭子(演劇評論家)
█『劇王』2003年1月31日(金)〜2月2日(日)
初代劇王:杉本明朗『仇討ち』
東海支部からの新鋭10名が新作を競演。投票率上位3名として、杉本明朗・品川浩幸・平塚直隆が決勝進出を決める。切れ味ある殺陣とラストシーンで観客票を伸ばした杉本明朗が、初代劇王に就任。
ゲスト審査員:扇田昭彦(演劇評論家)・小堀純(演劇雑誌編集者)・安住恭子(演劇評論家)
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